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ブルガリアの首都ソフィアの公共交通機関4つを写真付きで紹介

ブルガリアの首都ソフィアの公共交通機関4つを写真付きで紹介

 

 ブルガリアの首都ソフィア市内には、4つの公共交通機関があります。メトロ(地下鉄)、トラム(路面電車)、トロリーバス、バスの4つです。日本と比べると料金が安いですし、たくさんの路線があるので、乗り継げば市内のたいていの場所に行くことができて、とても便利です。

 ソフィア市内の4つの公共交通機関それぞれについて説明をしていきます。

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公共交通機関①メトロ(地下鉄)

 2つの路線があって、そのうち1本は空港線(2号線)でソフィア国際空港から欧州連合駅や国立文化宮殿駅などの市の中心部を走っている線です。

 もう一つは「1号線」で、オベリャ駅からビジネスパーク・ソフィア駅まで走っていますが、1号線と2号線は15駅がお互いに乗り入れている駅となっています。

 車両や駅構内は明るく、落書きなどもほとんどないので、治安の面で不安を感じるようなことはまずありません。ブルガリアは比較的治安がいい方ですが、2012年テロが発生し、数人が亡くなっていますので、安全かと言われると?です。

 2017年2月現在、市内数ヶ所で延長工事をしているので、数年後にはもっと便利になりそうです。

公共交通機関②トラム(路面電車)

 トラム(路面電車)は14の路線があり、市内のあちこちに行くのにかなり便利です。普通の電車のような専用の線路を走る部分と、車道の真ん中を車と並んで走る部分があります。

 車道沿いにある停留所で乗客が乗り降りする際には、その横を走っている車は停止しなければならないというルールがあり、乗客は車道を横切って乗り降りします。

 車両は、路線によって新型だったり旧型だったり、いろいろなのがあります。新型の車両は床面が低く、お年寄りなどでも乗り降りが楽ですが、旧型の車両の中には、床面が高くお年寄りなどが乗り降りに苦労するようなものもあります。そういう場合、たいてい周りの人が助けてあげています。

公共交通機関③トロリーバス④バス

 トロリーバスとバス、合わせて52の路線があります。トロリーバスというのは、電車みたいに、道路の上のほうに張りめぐらされた架線から電気の供給を受けて走るバスです。たまに、トロリーバスの屋根の上からのびているポールが架線から外れてしまって、運転手さんがはめ直しています。

 バスは日本で見るようなバスはもちろん、ジャバラでつながったような長いバスも走っています。

料金

 2017年2月現在、この4つの交通機関の「1回用チケット」は1.6BGN(ブルガリアの通貨はレフと言う、約104円)で、同じ乗り物であれば途中で降りないかぎり、となりの停留所まででも終点まででも、距離に関係なく同じ料金です。

 「10枚つづりのチケット」もあります。これは1セットが12BGN(約780円)ですが、友達などとシェアして使うことはできません。不正防止のためだと思いますが、1枚目から順に使って、10枚目のチケットを最後まで取っておかなければならないというルールがあります。

 旅行者にお勧めなのは、「1日乗車券」です。これは、1枚4BGN(約260円)で、4つの交通機関のどれにでも1日乗り放題です。

 長期滞在者や在住者に便利なのは、「カード」です。これはプリペイドカードで、1ヶ月50BGN(約3,250円)で乗り放題ですが、長期間(3ヶ月以上)のものや学生や高齢者などには割引があります。

チケットの買い方

 「1回用チケット」は、メトロに乗る場合は、改札のそばにある券売機か窓口で買えます。メトロ以外の乗り物に乗る場合は、乗車後、直接運転手さんから買えますし、車内に券売機が設置してあることもあります。

 乗車前に買っておきたかったら、停留所の近くのチケット売り場で買うのがよいと思いますが、全ての停留所にチケット売り場があるわけではありません。チケット売り場以外には、新聞などを売っている小さなお店にもチケットが置いてあることがあります。「1回用チケット」以外のチケットは、チケット売り場で買います。

打刻(だこく)

 メトロに乗るときは、改札があるので日本とそんなに違いはありません。

 注意が必要なのは、メトロ以外の乗り物に乗るときです。チケット(「1日乗車券」、「車内の券売機で買ったチケット」を除く)に自分で「打刻」しないといけないのです。

 これを忘れると、たとえチケットを持っていたとしても「無賃乗車」とみなされ、見つかった場合、40BGN(約2,600円)の罰金です。打刻の機械は、オレンジ色の小さな箱のような物で、車内に何ヶ所か設置してあります。この機械にチケットを挟んで、パチンと打刻します。混んでいる場合は、機械の近くにいる人に頼めば、代わりに打刻してくれます。

 「1日乗車券」と、「車内の券売機で買ったチケット」は、打刻の必要はありません。「カード」の場合は、ドアの近くにある液晶画面の付いた機械にピッと当てます。

大きな荷物がある場合

 もう1つ注意が必要なのが、スーツケースなどのような大きな荷物を持っている場合です。荷物の分のチケットが必要になるのです(4つの公共交通機関で共通)。といっても特別なチケットがあるわけではなく、人間用のチケットをもう1枚購入するだけです。

 チケットが必要になる荷物の大きさは、「縦・横・高さの3辺の長さの合計が140cm以上」です。この規定より大きな荷物を持っているのに荷物の分のチケットを持っていないと、見つかった場合、これまた40BGN(約2,600円)の罰金です。

検札

 車掌さんはいませんが、時々、抜き打ちで検札の人が乗って来ます。打刻したチケットを見せると、半分ちぎって返してくれます。1日乗車券と、車内の券売機で買ったチケットは見せるだけです。カードは、手に持った小さな機械に当てて、正しく課金してあるかどうか調べられます。

 メトロでは見たことがありませんが、トラムやバスには時々、犬も乗っています。盲導犬などではなく、ペットの犬です。けっこう大きな犬もいますが、きちんとトレーニングされているようで、たいていみんなおとなしく乗っています。

まとめ

 4つの公共交通機関の内でメトロ以外は、慣れるまでは乗りこなすのがちょっと難しいかもしれませんが、乗りこなせるようになるととても便利です。

 路線を詳しく知りたい場合は、ソフィア市内の地図を買うと、メトロならメトロ、トラムならトラムでそれぞれ色分けされて載っています。ソフィアにお越しの際には、ぜひ公共交通機関を利用してみてください。特にお勧めしたいは、トラムです。市内の様子を眺めながら終点まで行って、引き返してくるというのはどうでしょう。
(※2017年2月現在のおおよその為替レート「1BGN=65円」で計算しています。)

[参考記事]
「ロンドンの電車・バス事情。バスが突然消えることがある??」

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