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アメリカに住んで分かった日本の良さ。それは価値観

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アメリカに住んで分かった日本の良さ。それは価値観

 

 空港を降り立って、走る高速道路。片側5車線の道路をトヨタやホンダの車が川のように流れていく。気温40度以上の灼熱地獄。遠くには赤茶けた岩山が立ち並ぶ。まるで砂漠地帯。そうだ、ここはアメリカだ。

 世界経済トップの国、あらゆる学術研究の最先端、政治権力のトップを握る国。きっと、あらゆる分野で最新鋭の施設、サービス、研究を見ることが出来るだろう。そんなことを考えてアメリカを羨望の目で見ていました。しかし、実際に生活してみると、逆に日本の良さに気が付くようになりました。

 学生としてカリフォルニアに滞在しているので、アメリカのビジネスの実際や、アメリカの他の地域のことを知っているわけではありませんが、渡米してきたばかりの一学生として、新鮮な目で日本の良さについて考えることが出来ました。

日本製品の性能の良さを再確認

 日本製品の品質の良さは当然のことですが、改めてここで強調させてください。というのも、自分で身をもって、日本のサービスの有難さを思い知ることとなったからです。

 日本製品が良いとはいえ、アメリカでの日本製品は国内の1.5倍から2倍の値段です。アメリカに住む前は「アメリカに来てまで、どうして日本製品を買う必要があるだろうか、いや無い」、しかし「海外セレブが日本製品を買うそうだけれども、それはどういうわけなのだろう」と割り切れない思いを持っていました。それはアメリカで生活してみて、すぐに理解ができました。

 アメリカに到着早々、amazonで自転車を買う→フロントカバーが折れ曲がり、組み立て不能な自転車が届く。デスクランプを購入→コンセントが付いていない…→返品。量販店でランドリーバッグを買う→初めから破れていた→新品に交換→数回使用後破れる。イチゴを購入→内部はカビ。冷凍のジュースを買う→容器が破損していた→買い物したものがジュースまみれ。カップラーメンを買う→お湯を注ぐ→容器が破損していた→破損部分から盛大にお湯が噴き出す…等々。

 こんなことが日常茶飯事です。ダイソーが近くにあるのですが、ダイソーの品物の方がよほど高品質で高性能です。日本にいた時よりもダイソーにお世話になっています。ダイソーにアメリカ人を連れて行くと、「安い、かわいい、しっかりした製品だ」と言って、それはもう興奮して大量に買い物していきます。

 アメリカに住んでいる日本人に聞くと、アメリカではまともに動く商品を送ってきたらラッキーと思え、とのこと。アメリカで買い物するときには、まず買う前にしっかりチェックしないといけません。例え新品でも油断なりません。家電などは、きちんと動くか、購入後すぐに確認します。

 アメリカでの買い物は常にスリル満点です。このようなことから考えると、日本製品は安全安心です。しっかり製品チェックがされているからでしょう。お金に余裕のある海外セレブが、日本製品を好むわけです。「日本製品なんて、わざわざ買うか」と言っていた私ですが、今では日本製品が欲しくてたまりません。でも高いので買えなくなってしまいました…。

 日本にいたときは外国の輸入製品を扱うお店で、外国製品を「うわー恰好いいな~、本場で作られているものだから、何か違うのだろうなぁ!!」と思っていましたが、今では日本製品が羨望の的になりました。

日本の国際競争力は価値感

 製品、サービス一つ取っても、日本は世界でも羨望の的となるネームバリューを持っています。私は日本の真の競争力は「価値観」だと思います。それは一言でいうと「信頼感」。「やっぱり日本はいいよね」という安心感です。日本国内では長年景気の低迷が続いていますが、それは日本製品の性能や、サービスが悪いからではありません。流通経路や、外国市場での売り込み方法が良くないから、マーケット開拓すれば、日本の製品、サービスを欲しがっている人たちは沢山います。

 例えば、現在介護ビジネスは日本で最も需要のある産業の一つです。しかし、アメリカにはグループホームやディケアという、介護サービスは存在しません。すべて各個人の経済状況に合わせて、有料の介護施設などに入ります。日本でも、有料老人ホームなど資産の差によって受けられるサービスは違いますが、アメリカほどの差はありません。

 日本の介護の現場からグループホームなどのサービスがない状況を想像できるでしょうか。高齢者の方の、食事やお風呂の介助をすべて家族がやるか、お金で誰かを雇わなければならないのです。一体どれくらいの費用がかかるでしょうか。高齢化社会先進国であり、サービス業の質が世界トップレベルの日本だからこそ発達してきたサービス、制度だと思います。
アメリカではお金がなければ、本当に最低限のサービスを、大変な待ち時間とともに受けることになります。私は低収入の人が掛かる歯科に小さな虫歯の治療に行きましたが、約1カ月待ちました。日本で当たり前のサービスは、当たり前でないのです。人種が違っても、安心して生活し、良いサービスを受けたい、というのはどの国でも同じ事です。

 どのようにすればお客さん(人)に喜んでもらえるかという価値観が日本人にはありますので、これが信頼される理由です。ここから一流のサービスや商品が生まれるのです。しかし、サービスや商品の売り込み方が弱いためにシェアを失っているのは残念でなりません。

価値感を形に

 ここでご紹介した日本の良さ、競争力は一部分にすぎません。日本には、外国からCool Japan!!!と絶賛される文化が沢山あります。正直さや真面目さ、そして信頼感、日本アニメに反映されている日本人の発想の豊かさも、アメリカに来て改めてすごいと思うようになりました。中国や韓国と比べるとどれだけ日本人が信頼されていることが分かります。中国や韓国の文句は聞こえてきますが、日本に対しても文句は聞いたことがありません。この信頼感が日本製の製品にも表れているのです。

 GDP(国内総生産)だけで、その国の製品、産業、価値観のを比較できるわけではありません。例えGDP世界一位でなくても、世界一位を凌ぐサービスや製品を生み出していくことが出来ます。「Made in Japan」のブランドネームは健在です。安心、安全、高品質、お金持ちが持っているステイタス。形だけの贅沢な品物というわけではなく、価格に見合う品質がある。それは顧客重視のサービス精神から生まれてきているものです。

 国内経済は厳しい状況が続いていますが、世界のマーケットを日本のサービスが席巻する日が来ることを願って、頑張ろう日本!

[参考記事]
「アメリカにはまだある、古き良き日本のおせっかい文化」

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